- 無水空冷ディーゼルエンジンの特長は何ですか?
- 以下のような特長があります。
水を一切使いません
しかし、ドイツ・空冷ディーゼル・エンジンは、空気で直接冷却する、優れた直接空気冷却法です。
水冷エンジンのように、冷却水をラジエーターにより、空気で冷却する、複雑な間接冷却方式ではありません。1.空冷エンジン
冷却水は不要で、ブロアーで送られる冷却方式により、エンジンを十分に直接冷却します。2.水冷エンジン
冷却水はポンプでラジエーターに運ばれ、ここで冷却ファンにより送られる空気で冷却された後に、エンジンを冷却する間接冷却です。
理想的な省エネ・エンジンです
世界のトップメーカーである、ドイツAG社の最新技術を長い経験によって開発された、もっとも燃料消費の少ない直接噴射方式を、早くから採用しています。
さらに、直接空気冷却方式のため、冷却効率が高く、ラジエーターファンや水冷却の損失もありません。
世界のディーゼルエンジンの中でも、最低レベルの燃費を誇り、省エネルギー時代をリードする理想的なエンジンです。燃料消費率の比較
故障知らず
エンジンは、大気で直接冷却されます。従って、
- 冷却水は不要
- ラジエーターや冷却水ポンプ等も不要
- 凍結や沸騰もなし
- 腐食やキャビテーションもなし
このため、水冷エンジンのトラブルで40%を占めるといわれる、
冷却水系統のトラブルから開放されます。寒さ暑さを選びません
水は、高温で沸騰し、低温で凍結しますが、空気はこんな制限がありません。
つまり、空冷エンジンは気温が高くても冷却への影響は少なく、低温でも円滑に稼動します。
極暑の砂漠地でも、極北の極寒地でも、世界各地で、ドイツ・空冷ディーゼルエンジンが好評を受けているのもこのためです。冷却能力の比較(気温が20℃から40℃に変化した場合)
空冷エンジンは、シリンダ壁と大気との温度差が大きいので、大気(空気)の温度が変化してもほとんど温度差が変わらず、冷却が十分に行われます。水冷エンジンの場合は、水が蒸発しない90℃附近に押えられるので、温度差が少なくなり、著しく冷却能力が減少します。
長持ちします
空冷エンジンは、水冷エンジンに比較して、シリンダー温度が短時間で稼動温度に達します。
このため、シリンダー温度が低い時に発生するCO2やSO2ガスの凝縮によって起る、シリンダーの腐食が極めて低く、エンジン寿命が長くなります。
また暖気運転も短くてすみ、短時間で稼動に入ることが出来ます。コンパクトです
直接空気冷却方式で、冷却系統がエンジン本体内にまとめられているため、コンパクトで軽量です。
水冷エンジンでは、ラジエーターやファンの取付スペースが必要で、冷却水の重さも加わります。寸法比較
据え付けが簡単です
冷却空気量は、水冷エンジンに比較して35%も少なくてすみます。この分だけ、冷却空気の取り入れ口面積と、排風空気の取り出し面積が小さくなり、エンジンの防音対策も容易です。
ラジエーターの取付や、冷却用の配管も不要で、据付が簡単です。修理や保守が簡単です
エンジンがモジュール設計され、各型式各に、エンジンで部品が共通化されているので、サービス用の部品が少なくてすみます。
冷却系をエンジンから切離す必要がなく、シリンダーとピストンは、気筒毎に、エンジンを据付けたまま簡単に取外せるので、敏速・確実な作業ができます。静かです
エンジン騒音を低くするため、エンジン細部にわたり、細い設計上の配慮が払われています。
従って、同クラスの水冷エンジンに比較して低騒音であり、多くのディーゼルエンジンの中でも、低騒音エンジンであることが、次のデーターでも示されています。エンジンの騒音比較(直噴式、全負荷)
- 強制空冷式ディーゼルエンジンの冷却方式を最近良く「無水空冷」と言われていますが冷却水を本当に使用していないのですか?
- はい、一切使用していません。
冷却水を使用しないので、当然ながら冷却水の保守・管理が全く必要有りません。シリンダーヘッド・シリンダーライナはもとより、潤滑油クーラ・インタークーラも空冷式のため「完全空冷」です。
- 強制空冷式ディーゼルエンジンを使用した陸用発電機セットの最大出力は、何kVAまで可能ですか?
- 単気筒からV型12気筒まで、強制空冷式ディーゼルエンジンを取り揃えていますので1.5kVA 〜 330kVAまで、ワイドな発電出力をご用意しております。
一例として、添付の一般非常用発電装置の標準諸元表をご参照ください。
- ディーゼル発電装置に対する、トラブルシューティングの概要について教えてください。
- ディーゼル発電装置のトラブルシューティングをご参照ください。