空冷ディーゼル非常用発電機、商用無電化地区における北海道冬期−30℃を克服
2016/10/03
三井造船マシナリー・サービス(株)製、空冷ディーゼル非常用発電機は、NTTドコモ山頂基地局(北海道・霧立峠)の厳しい気象条件である豪雪(3〜4m)、寒冷(−30℃)を克服し、平成23年11月より順調に稼働中である。
NTTドコモ霧立峠山頂基地局《概要》
1.設置場所:北海道苫前町〜士別市間を結ぶ国道239号の山岳部
2.標 高:約400M
3.冬期環境:積雪3〜4m程度、最低温度−30℃
4.稼働時間:約4000hr (平成28年8月現在)
降雪対応架台上に設置された雪寒仕様のキュービクル式空冷ディーゼル非常用発電機
ドコモ霧立峠山頂基地局
(電源:太陽光発電+大型蓄電池+空冷ディーゼル非常用発電機)、商用無電化地区
積雪4mにおける稼働中の空冷ディーゼル非常用発電機(8kVA)
積雪に覆われ排気管のみが見える状態
※雪寒仕様空冷ディーゼル非常用発電機の設置目的
NTTドコモ・霧立峠山頂基地局は、商用電力がない無電化地域にあり当初、太陽光+大型蓄電池で基地局に電力を供給していたが、冬期の降雪及び日照不足で電力不足となり停波状態となるときがある。その為に電力不足を感知し雪寒仕様の空冷ディーゼル非常用発電機を稼働させ電力供給を行なう事により、安定した電力供給が可能となった。
同種の発電機(6kVA)が、知床半島の根北峠無線中継局でも平成20年12月より順調に稼働中であり、北海道の厳しい冬期の気象条件を克服した空冷ディーゼルエンジンの実力が如実に発揮された好例である。